介護施設によりますが、デイサービスなら1日2回、宿泊機能をもった介護施設であれば食事後必ず行うのが口腔ケアです。
歯ブラシのみを使うと本人が違和感を示したり、介護者も利用者も納得のいく口腔ケアを行うのが難しいのが実情です。
そこで、1度に歯ブラシだけで終わらせてしまうのではなく、歯ブラシを行ったあとにスポンジブラシで2度にわけて磨くことをおすすめします。
磨き方の基本的な流れを理解することも重要ですが、現場の職員として重要視してほしいのが洗浄部分です。
スポンジブラシは先端が柔らかいので口腔内の様々な部分を洗浄することが可能です。
歯の表面や歯茎はもちろんのこと、頬の内側、舌、口蓋などが主な部分です。
全て想定外の部分かもしれませんがここに食べかすやプラーク等が残りやすく虫歯の原因にもなりまねませんので丁寧に除去しましょう。
介護における口腔ケアは誰もが経験する登竜門です。
最初のうちは現場の先輩についてもらい、磨き方や声かけのしかたを覚えるために積極的に挑戦していきましょう。
ただし口の中をいじられることを不快に思う高齢者もいます。
手間取らないためにも、慣れるまでは口腔ケアの正しい手順をおさらいしてから挑むことが重要です。
口にものをいれるということは勇気が必要です。
しかし口腔ケアを行うことで利用者の方が長く自分の口で食べ物を食べられることに繋がります。
介護施設での口腔ケアは練習の機会が1日に何度も訪れるもの。
その利用者の方のニーズに合い、介護施設の意向に合った口腔ケアができるように頑張りましょう。