口腔ケアを介護で実践する重要性

介護において口腔ケアを実践することはとても重要です。
なぜなら、口の健康が全身の健康状態につながるからです。

通常私たちは話をして口を動かしたり、食べたりすることで唾液の分泌が活発になります。
唾液の分泌は、口腔内の自浄作用を促します。
また食べ物を咀嚼したり、飲み込みを助けてくれます。
しかしながら高齢者の口腔内を見てみると、乾燥していることが多いです。
舌が乾燥し、汚れがこびりついていることも多くなります。
舌に汚れがつくと、傷つきやすくなりますし、味も感じることが出来なくなります。
味覚の低下は食欲の低下にもつながります。
そして食べる楽しみがなくなると、意欲の低下にもつながることがあるのです。
そこで唾液の分泌を促し、口腔内をきれいに保つためにも、口腔ケアを実践し清潔と潤いを保つことが重要となるのです。

介護が必要な方で、飲み物くらいしか口にしないという人もいるでしょう。
たとえ食べることが出来なくても口腔ケアは行うべきです。
なぜなら、口腔ケアは決して歯の健康を守るだけではなく、歯肉や舌を守ることにもつながるからです。

私たちは無意識に口を動かして話をしたり食べたりしています。
そのため、あまり口の動きに注意してみたことがないかもしれません。
しかしながら、私たちの口の動きというのは、舌や歯肉、歯、そして頬の筋肉などを巧みに使った上に成り立つのです。
口腔ケアを行うことは、このような一連の動きを刺激することにもつながります。
そして話す、食べるという機能の向上に役立つのです。